熊本県水俣市 協立クリニックは、水俣病の診断・治療・リハビリ、神経内科、精神科、内科を専門としています。
高岡滋・協立クリニック院長は、2023年7月25日、新潟地裁に、「新潟における水俣病診断に関する意見書」を提出致しました。この意見書のなかで、原告個別に関する論述を除いたものを公表、ご紹介致します。
高岡院長の著書である「水俣病と医学の責任」第7章では、国側証人となった医学者らが水俣病に関して、いまだに医学に基づかない見解を述べていることをご紹介致しました。
2022年8月から2023年6月までの水俣病裁判において、下記のように証言がなされ、そのなかでも、誤りは現在進行形で続けられております。特に、「水俣病と医学の責任」でも紹介した鹿児島大学准教授である松浦英治医師が、6月26日、新潟地裁に再々登場されました。
今回の意見書は、主として松浦医師の見解や証言の誤りについて記載したものですが、水澤英洋東京医科歯科大学名誉教授、西澤正豊新潟大学名誉教授についても、その問題点の一部を記載致しましたので、ご覧ください。
【2022年夏以降の水俣病裁判における国側医師証人による証言】
・2022年8月3日、水澤英洋医師(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター理事長特任補佐・名誉理事長、東京医科歯科大学・名誉教授)…熊本地裁(ノーモア・ミナマタ第2次訴訟)
・2022年9月7日、髙昌星医師(社会医療法人城西医療財団城西病院・院長)…熊本地裁(ノーモア・ミナマタ第2次訴訟)
・2023年1月24日、西澤正豊医師(新潟医療福祉大学・学長、新潟大学・名誉教授)…新潟地裁(ノーモア・ミナマタ新潟第2次訴訟)
・2023年2月28日、松尾秀德医師(独立行政法人国立病院機構長崎病院・特命副院長)…新潟地裁(ノーモア・ミナマタ新潟第2次訴訟)
・2023年6月26日、松浦英治医師(鹿児島大学・准教授)…新潟地裁(ノーモア・ミナマタ新潟第2次訴訟)
ファイル:高岡意見書_230725_新潟地裁