日本神経学会のメチル水銀中毒症に関する見解に対する意見書

2018年10月末、水俣病互助会訴訟が争われている福岡高等裁判所に、国（環境省）は、日本神経学会代表理事（当時）高橋良輔氏「メチル水銀中毒症に係る神経学的知見に関する意見照会に対する回答」を提出しました。その後、環境省は、水俣病についての裁判がおこなわれている各地の裁判所にこの「回答」を提出しています。
この「回答」は、2018年5月10月、環境省の意見照会に対するものとして、日本神経学会理事会で協議され、決定されたものとされていますが、それまで一般の日本神経学会員には検討も公表もされていないものでした。この決定をおこなった時点で日本神経学会の理事であったものの半数以上が、同年5月24日までに改選され退任していますが、当然、その時点でも、この見解は公表されていませんでした。
この「回答」の存在は2019年1月16日、西日本新聞が一面で「水俣病 国に沿う『見解』」という見出しで報道されることで一般の国民に知られることになりましたが、この「回答」については、裁判所への提出から1年以上経た現在も、未だに一般の日本神経学会員へは公表されていません。

当クリニック院長の高岡滋が、2019年10月11日、熊本地方裁判所に、この見解について「日本神経学会の回答に対する意見書」（2019年10月10日）を提出いたしましたので、ご紹介いたします。
（2019年12月30日から2020年1月19日までに、当ホームページからダウンロードされた方は、13ページの9～10行が欠落しておりますので、下記ファイルに差し替えていただきますよう、お願い申し上げます。）

ファイル：高岡意見書191010D