熊本県水俣市 協立クリニックは、水俣病の診断・治療・リハビリ、神経内科、精神科、内科を専門としています。
2018年5月10日、日本神経学会代表理事は、環境省からの照会に応じ、「メチル水銀中毒症に係る神経学的所見に関する意見照会に対する回答」(以下、「回答」と呼称)を提出しました。これまで日本神経学会有志とメチル水銀中毒症研究会が3回にわたって撤回要望書を提出してますが、同学会理事会は沈黙を続けています。
「回答」は、①医学的根拠を欠いており、②日本神経学会において、近年メチル水銀中毒症を最も研究してきた医師らの医学研究成果を無視しており、③決定が一般学会員の検討を経ることなく、④決定にかかわったとされる「ワーキンググループ」のメンバーや検討過程も明らかにされず、⑤一般学会員が知ることもなく環境省を通じて裁判所に提出される中で世間一般に公となるという異常な公表経過を経ており、⑥医学的根拠を欠いているにもかかわらず、最近の熊本地裁および新潟地裁における水俣病裁判において、日本神経学会の公式見解として裁判に利用され、判決に影響を与えました。これは、「日本神経学会倫理綱領」および「会員行動規範」に反する行為です。
2018年以降、同学会理事会は4回改選されメンバーは変わっていますが、「回答」は日本神経学会による正式文書として継承されてかり、その都度撤回要望書を提出しています。このたび、2024年6月14日、メチル水銀中毒症研究会は、日本神経学会に、「回答」を撤回するよう、第4回目の撤回要望書を提出致しました。
ファイル:第4回・撤回要望書